この記事でわかること
- プログラムを書くAIは3つとも「自分で手を動かす助手」。でも無料でまともに触れるのはAntigravityだけ
- Claude Codeは月$20(約3,000円)からで、無料プランでは使えない。Codexも本格的には月$20からだが、無料でも制限つきで使える
- 結論: 無料で試すならAntigravity、動くものを最後まで作らせたいならClaude Code、ChatGPT Plusに入っているならCodex
コーディングエージェントって何?「教えてくれる先生」と「手を動かす助手」の違い
まず言葉をほぐしておく。
コーディングエージェントは、「プログラムを書くAI」のこと。
ChatGPTに「こういうプログラムを書いて」と頼むと、画面にコードが出てくる。
それを自分でコピーして、ファイルに貼って、動かして、直すのはこちらの仕事だった。
コーディングエージェントは、そこから先もやる。
ファイルを自分で読んで、書いて、動かして、間違えたら直して、保存までする。
例えるなら、ChatGPTが「教えてくれる先生」なら、コーディングエージェントは「手を動かしてくれる助手」だ。
先生に聞くだけで済む場面も多い。でも「作ってほしい」と思ったとき、助手の方が話が早い。
この記事では、その助手3人を比べる。
Claude Code(Anthropic)、Antigravity(Google)、Codex(OpenAI)だ。
まず正直に。「結局、ChatGPTでよくない?」
ここは先に認めておく。
プログラムの書き方を聞くだけなら、ChatGPT(無料でも使える)で十分な場面が多い。
短いコードを1つ書いてもらうだけなら、わざわざ別の道具はいらない。
関連記事:ChatGPTの使い方|登録なしで試したら2回で止まった。初心者が最初に知りたい無料の範囲と始め方
違いが出るのは、「ファイルが何個もあるプログラム」を頼むときだ。
ChatGPTだと、ファイルを1つずつ開いて、貼って、直して、をこちらが繰り返す。
コーディングエージェントは、フォルダごと渡して「直して」と言える。
だから使い分けはこうなる。
ちょっと聞きたいだけの人は、ChatGPTのままでいい。
「作って、動かして、直すまで」を任せたい人が、コーディングエージェントの出番だ。
今回、自分で試したこと。インストールは無料、でも2つはログインで止まった
比べる前に、まず自分の手で確かめた。
2026年11月6日、Linuxのパソコンで3つのうち2つの道具を無料でインストールしてみた。
Claude Codeは、バージョン2.1.318が無料で入った。
Codexは、バージョン0.166.0が無料で入った。
入れるだけなら、どちらもお金はかからない。
でも起動すると、2つとも同じところで止まった。
Claude Codeはこう出た。
「Not logged in · Please run /login」
Codexは診断コマンドでこう出た。
「no Codex credentials were found – Run codex login」
つまり「まずログインしてね」という画面だ。
そのログインには、Claude CodeならClaudeの有料プラン、CodexならChatGPTの有料プラン(かAPIキー)が要る。
無料のアカウントでは、この先へ進めない。
ここで言うのは、黒い画面のCLIから入る場合の話だ。ChatGPTの無料プランでも、Codexを制限つきで使える入口は別にある。詳しくは料金の表のところで書く。
だからこの記事の「使ってみた」は、ここまでが自分の手で確かめた範囲だ。
「頼んで作らせた結果」は、同じお題で3つを実際に試した先行者の記録(Kommunicate、2026年9月16日)をもとに書く。
試した部分と、リサーチで分かった部分は分けて書くので、読み分けてもらえるとうれしい。
Antigravityは今回は試せていない。
画面のある開発ソフトで、この環境では開いての動作確認ができなかった。
だからAntigravityの部分はリサーチだけで書く。「試した」とは書かない。
3つの料金と無料の範囲。無料でまともに触れるのは1つだけ
まず一番大事なところ。お金の話だ。
料金は2026年11月6日に、各社の公式ページで確認した。

| Claude Code | Codex | Antigravity | |
|---|---|---|---|
| 無料で使えるか | 使えない | 制限つきで使える | 使える |
| 入口の料金 | 月$20〜(約3,000円) | 月$20〜(約3,000円) | $0 |
| その料金の正体 | Claude Proという有料プランに入る | ChatGPT Plusという有料プランに入る | 個人プランそのものが無料 |
| 無料の上限 | (無料プラン自体がない) | 無料でも使えるが、回数や機能に制限がある。クラウドで動かす機能(Codex Cloud)は有料プラン以上で展開中のため、無料では使えない | 週に1回リセットされる上限つき。具体的な回数は非公開 |
| 上限を使い切ったら | 5時間ごとの枠と週の枠がある。数字は非公開 | 5時間で15〜160回くらいが目安(Plusの場合)。足りなければ追加で買う形 | 週1回のリセットを待つ。無料のまま追加で買う方法はない |
※ 料金は米ドル表示。円換算は1ドル=約150円として計算した2026年11月時点の目安。
※ 日本から見た表示は税込で、Claude Proは月$22、ChatGPT Plusは月額¥3,000、Google AI Proは月¥2,900と表示される(2026年11月6日確認)。米国の定価は税抜きの$20/$20/$19.99。
※ 「回数上限」は、お試し券のようなものだと思ってほしい。券がなくなると、次の配布まで待つか、有料の券を買うかになる。
ここで目立つのは、3つのうち無料でまともに触れるのがAntigravityだけ、という点だ。
Claude Codeは無料プランにそもそも入っていない。
Codexは無料でも制限つきで使える入口がある。ただしクラウドで動かす機能は有料プラン以上で展開中のため、無料の範囲は狭い。
本格的に使うなら、Claude CodeもCodexも月$20(約3,000円)から、というのが入口になる。
しかも2つとも「その道具だけの料金」ではない。
Claude CodeはClaudeの有料プランのおまけ、CodexはChatGPTの有料プランのおまけ、という形だ。
月$20を払うと、チャットの有料プランも一緒に使える。逆に言えば、チャットだけ使いたい人には重い買い物になる。
Antigravityの無料は「週に1回リセットされる上限つき」だ。
1週間分の券を使い切ったら、次の週まで待つ。無料のまま買い足す方法はない。
有料に進むならGoogle AI Proの月$19.99(約3,000円)で、枠が5時間ごとにリセットされる形に変わる。
形の違い。黒い画面か、画面のあるソフトか、あちこちに出るか
料金の次は「どこで動くか」だ。3つはここがかなり違う。
| Claude Code | Codex | Antigravity | |
|---|---|---|---|
| 動く場所 | 黒い画面(ターミナル)が中心 | 黒い画面、デスクトップアプリ、ブラウザ、iPhoneアプリ | 画面のある開発ソフト |
| イメージ | 職人の作業台。文字だけでやりとりする | どこにでも出てくる出張型。場所を選ばない | 司令塔の部屋。複数の助手を並べて見張る |
| 一度に動かせる助手 | 1つの仕事に集中する形 | 1つの仕事に集中する形 | 最大5人まで並行して動かせる |
| 対応するパソコン | macOS / Linux / Windows | macOS / Linux / Windows、iPhoneアプリもあり | Windows / macOS / Linux |
| 使う頭脳(AIモデル) | Claude Sonnet 4.6 | GPT-5.6 Terra など(名前はよく変わる) | Geminiが中心。Claudeやほかの頭脳も選べる |
「頭脳の名前はよく変わる」と書いたのは、この分野ではモデルの名前が数か月で変わるからだ。
選ぶときに見るべきなのは名前ではなく、「無料で使えるか」「どこで動くか」「何を任せられるか」の3つだと思っている。
Antigravityだけが、頭脳をいくつかの中から選べる。
Geminiが中心だけど、Claudeの頭脳も選べる、というのが売りのひとつだ。
ただし注意点がある。
2026年11月6日に公式のモデル一覧で確認したところ、無料でもClaude Sonnet 4.6とClaude Opus 4.6がまだ選べる。ただし2026年11月18日に削除予定と書かれている。
新しいClaude Sonnet 5.5とOpus 5.5は、Google AI Pro(トライアル以外)以上の有料プランでしか選べない。
同じお題で3つを試した人の記録。得意・苦手がはっきり出た
ここからは、リサーチで分かった部分だ。
Kommunicateという開発チームが、2026年9月16日に同じお題で3つを試している。
お題は「メールの振り分けの仕組みを、Node.jsとTypeScriptで作って、GitHubへ上げる」というもの。
同じ頼み方で比べた結果は、こうだった。
Claude Codeは、一番「動くもの」ができた。
Gmailを実際に読む仕組みまで作った。3つの中で唯一、メールボックスに向けて動かせる状態になったという。
ただし弱点もあった。セキュリティの確認が甘く、そのまま公開するには直すところが残った。
Codexは、土台の作りが一番しっかりしていた。
セキュリティの仕組み(なりすましを防ぐ署名の確認など)を、頼まなくても入れていた。
ただしGmailの読み取りまでは作らず、最後のGitHubへの登録まわりは人の手が必要だった。
Antigravityは、一番にぎやかな試作品ができた。
画面つきの管理画面や、失敗したらもう一度試す仕組みまで作った。
ただし頼んだ範囲を広げすぎて、TypeScriptできちんと書けている割合は3つの中で一番低かった。
起動時に2回クラッシュした、という報告もあった。
まとめると、得意・苦手はこうなる。
| 得意 | 苦手 | |
|---|---|---|
| Claude Code | 頼んだものを最後まで動く形にする | セキュリティの細かい確認は人の目が要る |
| Codex | 安全な土台づくり。GitHubとの連携 | 頼んだ範囲を全部やり切る力はやや弱い |
| Antigravity | にぎやかな試作品を速く作る。複数を並行して動かす | 頼んだ範囲を広げすぎる。動作が不安定な報告あり |
※ ベンチマークの数字(SWE-benchなど)は、測る条件がバラバラで初心者の判断材料になりにくいので、この記事では載せない。上の表は、同じお題で試した記録にもとづく。
使い分けの図。結論は「何をしたい人にはどれ」

- まず無料で触ってみたい人 → Antigravity
- 黒い画面が平気で、動くものを最後まで作らせたい人 → Claude Code(月$20〜)
- すでにChatGPT Plusに入っている人、GitHubとつなげたい人 → Codex(月$20〜)
勝ち負けではない。
「無料で試す」ならAntigravity一択で、「作りきる力」を買うならClaude Code、「ChatGPTの延長で」ならCodex、という分け方だ。
向いている人/向いていない人
向いている人
- プログラムを書く人、書き始めた人で、「作って・動かして・直すまで」をAIに任せたい人
- Antigravityなら、プログラムに興味はあるけどまだお金をかけたくない人(無料で触れる)
向いていない人
- プログラムを書いたことがなく、「まずAIに何ができるか知りたい」だけの人。そういう人はChatGPTやGeminiの無料チャットで十分だと思う
- 黒い画面(ターミナル)を見ただけで気が重くなる人。Claude CodeとCodexの中心はそこなので、Antigravityの画面のあるソフトの方が向いている
- 月$20を払ってまで試すほどではない、と感じる人。無理に有料へ進む必要はない
関連記事:Gemini Notebookの使い方|無料で資料を読ませて質問する手順と注意点
一言まとめ
無料でまともに触れるのはAntigravityだけ。Codexは無料でも制限つきで使えるが、本格的には月$20から。Claude Codeは無料プランがなく月$20から。その代わり「作りきる力」と「安全な土台」が強み。初心者はまず無料のAntigravityで「助手に任せる感じ」をつかんで、それから有料を考えれば遅くない。


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